インターン卒業生
宮下祐真
【社会課題解決の解像度を高めたい】2年間の多様な経験で手に入れた「社会人としての土台」
- プロフィール:茨城県出身。東京大学大学院総合文化研究科に在籍中。大学4年時の2023年7月からRCFでインターンを始め、2年間で「福島移住支援」「奨学金事務局の運営」「休眠預金活用事業」などの様々なプロジェクトに携わる。
- RCFにインターンとして入社するまでのことを、教えてください。
- 本格的な就職活動を前に、「社会課題を解決する」という仕事やキャリアの解像度を高めたいと思ったことがきっかけでした。
元々国内外の様々な社会問題に関心があり、学部3年時は民間企業への就職ではなく、博士課程まで進学して研究者として社会課題に関わりたいと考えていました。ですが、大学4年時に、デンマークに交換留学をした際に、初めて長期インターンをする機会がありました。
そこで大きなやりがいを得られた経験から、研究以外の選択肢も考えようと思い、就職活動が始まる前に、日本で別の長期インターンに参加し、将来の仕事や進路を具体化させたいと思いました。
このようなことを考えていた時に、長期インターンを紹介する媒体でRCFを見つけ、ご縁があって入社させていただくことになりました。 - RCFではどのようなお仕事を担当されていたのでしょうか
- 2年間在籍していたこともあり、多岐にわたるプロジェクトに携わらせていただきました。
入社直後は、福島県浜通り地域への移住をサポートするプロジェクトで、浜通りの自治体職員向けの研修・視察の企画・運営や、移住施策についてのパネル調査の設計などを行っていました。
その後在籍していた大学の院試が冬実施だったので、一時期勉強のためにお休みをいただいていたのですが、復職後は社会的養護経験者の学生への奨学金の事務局業務をメインで担当させていただきました。具体的にはイベントを企画・運営したり、奨学生のフォローを行ったり、関係する企業や省庁との打ち合わせを実施したりしていました。
この仕事以外にも、能登半島地震では被災地向けの休眠預金事業の公募から採択までの業務や、能登豪雨災害対応に関するレポートの段取りや執筆に携わりました。また岩手や熱海の自然災害の被災地を対象に、現地団体の活動支援を目的としたリサーチや提案資料作成を行いました。他にも、採用や経営管理に関わる仕事なども任せていただきました。
これは仕事とは別ですが、社内の部活の立ち上げにも関わりました(笑)。僕と同じく登山が趣味の社員さんと、登山を始めたいインターン生を集めて登山を企画していたところ、RCFから活動補助を出していただけることになりました。登山部としてRCF公認の部活になり、今もRCFを卒業した元社員・元インターン生も参加しながら、月1程度で活動しています。 - 多岐にわたる業務に携わっていたんですね
- 長く在籍していたこともあって、少しずつ色々な仕事を任せていただくことができました。
RCFは少人数で様々なプロジェクトを回しているので、裁量の大きい仕事を任せてもらいやすい環境だと思います。任せられた仕事にコツコツ取り組む中で、新しい仕事のチャンスもいただくことができ、気づけば幅広い業務・仕事を経験することになりました。 - 2年間のインターンで得たものは何でしたか
- 一番学びになったのは、社会人としてのスタンスです。
例えば行政・民間企業・非営利組織などの多様なステークホルダーを巻き込んでどのようにプロジェクトをリードすれば良いのか、異なる相手の目線に立ってどうコミュニケーションを取れば良いのかなど、「仕事の進め方」「社会人としての持つべきマインド」といった、仕事をする上で土台となるスタンスを学べたことが最大の収穫です
RCFは外資系のコンサルや行政など、多様なバックグラウンドを活かしながら、主体的・意欲的に仕事をされている方が多く、そのような社員さんのすぐ隣で、ある程度大きな裁量権を持ってフィードバックを受けながら仕事をすることになります。そのような環境で仕事に取り組むことで、取り組み姿勢や視座などが引き上げられていきました。 - RCFでの経験が糧となった経験はありますか
- 研究、課外活動、別のインターンなどでプロジェクトをリードしたり、1メンバーとして動いたりする際に、RCFでの仕事の姿勢は大いに活かされていると思います。
RCF以外でも学内外で色々な活動を行っているのですが、リーダーシップを発揮する際には、RCFで実践していたように、メンバーや外部の人たちとコミュニケーションを取ったり、全体像を捉えながらプロジェクトのマネジメントを行ったり、フォロワーシップを発揮する際には目的意識を持って取るべき行動を自分で考え、誰かに言われなくても主体的に必要な行動を取ったりするといったことが徐々にできるようになりました。
リーダシップを発揮して人とコミュニケーションを取ることは苦手だったのですが、RCFでのインターンを経て、この課題も少しずつ克服できたと実感しています。 - RCFでの経験は、大学院を卒業した後の進路にも活かされる予定ですか
- 大学院を卒業した後は、自分が最も関心があり、熱中して取り組める地方創生と気候変動という両領域に跨ったグリーンビジネス分野の企業に就職予定です。
大学での勉強やRCFでの就業経験も踏まえて、当たり前のことではありますが、地域の活性化には持続的な雇用や産業の存在が不可欠だと痛感しています。
地方で雇用や産業を創出するのは一筋縄では行かない課題です。しかし、私は地域に存在する未活用の自然資源を、地域の社会や環境と長期的に共生できる形で、経済的な価値に変えることに大きな可能性を感じています。入社後は具体的には再生可能エネルギーの開発に携わる予定ですが、再エネは気候変動にも対処しつつ地域に雇用を生み、事業で得た経済的な利益を地域に環流させることにも繋がります。
この領域では、多様なステークホルダーを巻き込みながら、謙虚な姿勢で地域と対等に対話し、課題解決に導いていくリーダーシップが求められます。再エネの開発では乱開発が問題になることもありますが、自分としてはRCFが大事にしてきた「謙虚な姿勢」や「現場との対話」を大切にし、誠実に地域に向き合っていきたいです。 - 最後に、RCFへのインターン応募を検討される方に向けて一言ありますか
- RCFのインターンは、社会課題に関心がある方はもちろんですが、学生のうちに社会人経験を積みたいと考えている学生にも魅力的な環境なのではないかと思います。
一緒に働く方々も個性豊かで、非常に刺激をもらえる環境でもあります。
ここまでのインタビュー記事の中で、何か心に響いたものがあった方は、ぜひRCFでのインターンを検討いただければと思います!