遠野市観光振興調査

「新型コロナに対応したデジタル技術等を活用した新たな観光振興を提言」

新型コロナウイルス感染症は、地域の観光業にも多大な打撃を与えました。岩手県遠野市では、観光入込客数が対前年比の約69％に減少したことから、新型コロナに対応した接触を減らした観光や、新たな観光需要への対応など、新たな旅⾏スタイルの確⽴が求められていることから、デジタル技術等を活用した新たな観光振興のあり方について、調査・提言を行いました。観光事業者を取り巻く環境を客観的に把握するとともに、地域の観光関係者の声を丁寧に聴き取り、ワーケーションや車中泊への対応、Webプラットフォームやデジタル地域通貨の活用などについての今後の方向性をまとめました。

復興庁「クラウドファンディング支援事業」

「地域事業者の新たなチャレンジを創出する」

被災地の産業復興等に資する多種多様な取組を実現するため、被災地事業者の資金調達の方法を多様化する必要があります。本事業は、自立的な資金調達手法であるクラウドファンディング（以下CF）を活用し、新商品開発・町のにぎわい回復等に取組もうとする多様な事業者を支援し、復興を加速させることを目指しました。具体的にはCFによる事業者の自立的な資金調達を支援することで、CFの経験・ノウハウが地域に蓄積され、事業者自らの積極的な商品の企画・開発と、更なるファン（顧客）の拡大を促すものです。RCFは総事務局として、専任の地域コーディネーター機関と連携し、企画から資金調達完了まで伴走する体制を整えました。また、事業ではCFの中で事業者に必要なサポートを果たせるよう、写真撮影、動画制作、デザイン等の専門家を確保し、サービスにかかる費用をサポートしました。2020年度は被災地の復興に資する48件のCF実施を支援し、1.38億円の資金調達に貢献しました。(3年間累計 支援CF案件数：188件、資金調達総額4.1億円）

福島県起業型地域おこし協力隊事業

「起業支援を通じた被災地の課題解決の促進」

福島県沿岸部12市町村では、震災後の人口減少が著しく、地域の担い手不足が深刻化しています。特に避難地域では、地域コミュニティは再建の途上にあり、外部人材が即座に起業することは困難であるため、地域活動を通し生活環境になじんでもらいながら起業する環境を整備することが必要です。本事業では起業型地域おこし協力隊制度を活用し、地域資源等をいかした事業を把握し若い世代の活動を支援することにより、起業・創業による被災地域の活性化やまちづくりの活動の促進など地域課題解決を促進することを目的としています。

FVC（フロンティア・ベンチャー・コミュニティ）事業

「挑戦したい、をふくしまで叶える」

福島県沿岸部12市町村（※）を中心とする被災地の復興はまだ途上であり、また、これらの地域は少子高齢化や過疎化といった日本の社会課題の先進地域でもあります。しかし、これを機会と捉え、企業・行政・NPO等のセクターを越えた様々な取り組みが起こり、地域内外から想いのある起業家たちが次々と新しい事業を始めています。RCFでは、この地域を新しい課題解決事業が生まれる「フロンティア」と考え、事務局としてこの地域に挑戦する創業希望者をサポートし、コミュニティの運営や事業を始めたい個人や法人の伴走支援を実施しました。
（※）福島県沿岸部12市町村：田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村及び飯舘村

NPOの仕事と子育ての両立支援プロジェクト

「NPOではたらく×そだてる、を考える」

仕事と子育ての両立に課題を有するNPOを対象に、ゴールドマン・サックス社のプロボノチームが両立ビジョンづくりや計画・各種施策を検討する伴走支援を行うプログラム。RCFは企画・事務局運営を支援しました。

女性起業家支援プログラム

ゴールドマン・サックス社が取り組む社会貢献活動「女性起業家支援プログラム」の企画・事務局運営を支援しました。

仙台市との社会起業関連の取り組み

「社会起業都市」を推進する仙台市と連携し、国家戦略特区関連の政策協議および社会起業家向けトークイベント「SENDAI Social Innovation Night」等で協働しました。

イノベーション東北

東北4県を対象に、地域で活動している事業者に対し、スキルを持ったサポーターをつなぐマッチング事業を事務局として担当しました。

観光による東北経済発展に向けた中小宿泊事業者支援プログラム

「東北の観光業の活性化を目指し、中小規模の観光事業者を支援する」

日本では観光産業の発展を国家戦略と位置づけており、全国レベルでは観光客数も消費額規模も増加傾向にあります。一方、東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方は、魅力的な観光資源がありながらも今なお観光業が伸び悩んでいます。そのため本事業では、福島県や宮城県仙台市の中小規模のホテルおよび旅館事業者を対象に、多くの宿泊事業者が抱える人材やマーケティング課題への支援を行いました。
東北のゲートウェイである仙台市では、市の協力のもと同市内の宿泊事業者を対象に人材活用手法についてのセミナ ーを開催し、これを皮切りに求人募集や定着化など人材支援を行いました。また各事業者の現状を把握し、国の補助金事業やクラウドファンディングを活用した観光コンテンツ造成・発信力強化・生産性向上に向けた施策などを実施しました。