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これまでの復興、これからの復興 ~震災5年目に際しての藤沢烈からのメッセージ

東日本大震災から5年が経ちました。
この震災で犠牲となられた多くの方々に、深く哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の方々や、今もなお困難な日々を送られている被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
この5年で震災がれきはなくなり、道路や学校をはじめとするインフラと施設の復旧のめどは確かに立ちました。未曾有の災害による困難な状況に対し、地域内外でこれまでになかった取組みが生まれ、ソフト分野の復興も少しずつ進んできました。我々RCFは「コーディネーター(調整役)」として、東北の皆様、支援企業、NPO、行政の皆様とともに、約20の復興の仕事に関わらせて頂きました。
しかし、復興の正念場は、これからです。
復興住宅の完成がようやくピークを迎えますが、5年かけて作られた地域コミュニティをもう一度作り直す必要が出ています。水産加工施設は85%復旧しましたが、売上が戻ったのは26%にとどまっていて、人口減少が進む中、少人数高給与の産業に作り直す必要があります。これまでの5年間は、国のリード(公助)によって復興が進められてきました。これからは、民間の役割(共助)を強めることが求められています。
希望はあります。釜石・大船渡・石巻・女川の4市町は、民間企業との連携のための窓口を作りました。岩手・宮城の若手水産業者は、三陸の魚を日本と世界へ売り込むための組織を作ります。復興にコミットし続ける大手企業は、まだまだ数多くあります。RCFは、民間がリードするこれからの復興に向けて、役に立つ限り、東北から離れることはありません。
4年後には、復興五輪とも呼ばれる東京オリンピックでふたたび世界から注目が集まります。そのとき東北は、5年前の感謝を表すとともに、地域ごとに個性的でカラフルな東北を見せることができるでしょうか。
今後も、東北の復興に向けて、全力で向き合ってまいります。

2016年3月11日
一般社団法人RCF
代表理事 藤沢 烈

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