【メディア掲載】<トモノミクス>被災地発のモデルを(河北新報)
1月5日付 河北新報にて、RCF代表理事 藤沢烈インタビューを掲載いただきました。
<トモノミクス>被災地発のモデルを
http://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201701/20170105_73012.html
東北復興の現場では、これまでに様々な企業が試行錯誤を重ねてきており、RCFも被災地と企業との橋渡し役としてさまざまな事例を目の当たりにしてまいりました。
それぞれの事例は今後の同紙「トモノミクス」連載企画にて紹介されていきます。
今回のインタビュー記事では東北復興に大手企業が足を踏み込んだ時代的背景と、これからの日本社会における意味合いについてお伝えしています。
「CSR」「CSV」というワードは昨今認知度高まっているものの、ご存知ない方もまだ多いことから、初めての方向けに用語解説的な表現を盛り込みました。広く、たくさんの方にお読みいただきたい記事です。
以下、一部引用してご紹介します。
-支援を続ける鍵は。
「地域と長く関わる専任者がいたかどうかが大きい。被災地では顔の分かる人間関係が基本。最初から分厚い提案書を出して、相手に敬遠されたケースもある。地域との関わり合いを勉強するいい機会になった」
-受け入れ側はどうか。
「企業の考えを理解し、地域に説明する『翻訳者』がいたかどうか。平等性を重視する行政とスピード優先の企業では文化が異なる。需要を見極めるマッチングも大事だ」
-若い世代でソーシャルビジネス(社会的企業)が盛んだ。
「かつては会社の成長がそのまま社会の成長につながった。80年代生まれのミレニアム世代は営利目的の企業の姿に限界を感じている。仕事にどんな社会的意義があるのかを問う意識が強い」
-企業の社会的責任はますます大きくなる。
「企業が被災地に目を向け、貢献を続けることが非常に重要だ。企業は単なる『復興支援』で終わらせてはならない。岩手、宮城、福島の被災3県が経済力を持ち、活性化することに大きな意味がある」
-被災地は「課題先進地」と言われる。トモノミクスの芽はあるか。
「少子高齢化が進み、国内市場が縮小して物が売れない。海外でもいずれ高齢化が進んでいく。被災地で社会課題を学び、解決する。企業は鍛えられ、競争力を身に付ける。被災地発の経済モデルを世界に提示できるはずだ。トモノミクスの姿を探り続けなければならない」