【アーカイブ】【39号】情報保存・発信という支援
━ ◆◇◇ 第39号 ◇◇◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
RCF 復興支援チーム メールマガジン
https://rcf311.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2012.12.23━━━
━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 【活動報告】震災遺構デジタルアーカイブプロジェクト
2. 【登壇】ピースビレッジ第9回東北は日本社会を変えるか /ふくしま復興学創造に向けて
3. 【寄稿】2013年に向けた3つの復興テーマ
4. 編集後記
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1. 【活動報告】震災遺構デジタルアーカイブプロジェクト
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■Google社による情報支援
12月6日(木)、インターネット検索を手がけるGoogle社より、震災遺構デジタルアーカイブプロジェクトの発表がありました。
URL : http://www.miraikioku.com/streetview/building
これはGoogle社がもつ、ストリートビューという技術を活用し、被災した建物をデジタルデータに保存、後世へ震災記録として伝承する取組みです。保存されたデータは、インターネットを通じ、全世界に発信されました。
今、復興現場において情報保存・発信は大きな課題となっており、このような取組みはとても意義深いものになっています。
■震災遺構記録の必要性
被災地では、地震や津波で壊され残った建物(震災遺構)の取り壊し・保存の議論が頻繁に行われています。震災の記録を後世に伝承するという意味で震災遺構は価値のあるものです。しかし、復興推進の為に保存できないものや、遺族の方を想うと保存が難しいというものもあります。
また、建物の取り壊しに対しては、2012年度内に申請がされたものに限り、国からの補助金がついています。そのためこのタイミングで震災遺構は取り壊しが進んでいます。各自治体とも震災記録を行わないと忘れ去られてしまうという問題意識はもたれていたものの、その打ち手がない状態でした。
Google社は、そのような課題を解決するべく、デジタルデータ保存という強みをいかした支援を展開しています。
RCF復興支援チームでは、そのような自治体のニーズ調査を行うことで、プロジェクトをサポートさせて頂きました。
■RCF復興支援チームのプロジェクトにおける取組み
RCF復興支援チームでは、東北沿岸部市町村など約20の自治体を訪問し、震災遺構撮影の提案、その必要性のヒアリングを行いました。ご賛同頂いた多くの自治体の皆様にご協力頂きながら、プロジェクト推進の窓口として、サポートをして参りました。
今後も連携を強く維持しながら、情報における新たな取組みを進めていきたいと考えています。
■復興における情報分野の課題
震災復興の課題の一つに「風化」があります。1年9ヶ月が過ぎ、震災は過去のものにありつつあります。
しかし、道路・水道の復旧が終わったこれからが、本当の意味で復興のはじまりとなります。産業復興や住宅・コミュニティ再建など、未だ多くの支援を必要としておりますが、被災地外からの関心が薄れることで、この動きが遅れることが懸念されます。
東京にある、被災3県のアンテナショップでも売上・客足が去年の5~6割ほどに落ち込んでいるのが現状です。
URL : http://sankei.jp.msn.com/life/news/120812/trd12081217120003-n1.htm
(産経新聞 2012.8.12)
復興における様々な課題を発信することが震災風化を防ぐ打ち手となります。
被災地に関心を向けて頂くことで復興が加速されます。
このようなプロジェクトを足がかり情報を発信できる仕組みが被災地に作られる事を期待しています。
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2. 【登壇】ピースビレッジ第9回東北は日本社会を変えるか /ふくしま復興学創造に向けて
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NPO法人世界連邦21世紀フォーラム主催の講演、福島大学主催のシンポジウムに代表藤沢が登壇いたしました。
NPO法人世界連邦21世紀フォーラム主催の講演では、東北復興が日本社会に与える影響について意見交換させて頂く場となりました。
福島大学主催のシンポジウムでは、福島の教訓を捉え直し、今後の復興における課題共有をさせて頂く場となりました。
当日資料も下記よりご覧頂けます。
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■講演タイトル
『日本社会を変えるか ~新しいリーダー像と、新しい公共空間~』
■背景
NPO法人世界連邦21世紀フォーラム主催の講演にて、代表藤沢が登壇いたしました。
「東北復興は日本社会を変えるか~新しいリーダー像と、新しい公共空間~」というテーマにて、
参加者の皆様と、東北復興が日本社会に与える影響について、意見交換をさせて頂きました。
ー以下講演内容紹介文より抜粋ー
被災地では続々と新しいモデル事例が生まれ続けています。
しかも、中心的に担っているのは、行政・NPO・企業のいずれにおいても30代の若いリーダー達です。
彼ら彼女らは被災地で次の社会が何かを肌で感じ、また実践しているのです。
10年後20年後の日本と世界において、こうした新しいリーダーたちは大きな役割を果たすことでしょう。
資料URL:hhttps://rcf311.com/wp/wp-content/uploads/2012/12/121208_21seiki.pdf
主催:NPO法人世界連邦21世紀フォーラム
日時:2012年12月8日(土) 15:00-17:30
場所:日比谷図書文化館 4Fスタジオプラス(小ホール)
詳細URL:http://www.wfmjapan.com/program/2012/12/08181730.php
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■講演タイトル
「ふくしま復興学シンポジウム 民間・行政連携による福島の復興」
■背景
福島大学は未曾有の大規模災害とその後の原発事故を経験した福島の教訓を捉え直し、
新しい学問体系を構築するうえで必要な論点を探り、その全体像を把握することを目指しています。
その第一歩目となるこのシンポジウムでは、
福島と東京をつなぎ、多くの方からの意見や課題の共有をして頂く場となりました。
当日資料は以下よりご覧頂けます。
資料URL: https://rcf311.com/wp/wp-content/uploads/2012/12/20121216_fukushimafukkougaku.pdf
主催:福島大学
日時:2012年12月16日(日) 13:00-19:00
場所:○福島会場:福島大学 行政政策学類棟2階 大会議室
○東京会場:リージャス汐留ビルディングセンター 汐留ルーム
詳細URL:http://www.fukushima-u.ac.jp/guidance/top/topics/h24/121206-sympo.html
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3. 【寄稿】2013年に向けた3つの復興テーマ
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復興オピニオンサイトであるTOMORROWー灯ろう、あしたへ。ーに、代表藤沢が考える、復興におけるビジョンを寄稿させていただきました。
(以下藤沢ブログからの引用)
震災、1年9ヵ月目になりました。節目のこの日に、復興業界のオピニオンメディア「TOMORROW」さんに、原稿を掲載頂きました。
一ヶ月前の誕生日の時に書いたブログを少し手直した内容です。
「仮設住宅で迎える厳しい冬は2年目を迎えようとしています。道路や鉄道などの交通インフラ整備は比較的順調に進み、物資や人の支援がいきやすい環境は整備されつつありますが、コミュニティ再生などのソフト面の支援には依然として多くの課題が残っています」
『2013年に向けた3つの復興テーマ』全文は以下よりご覧頂けます。
URL:http://www.rise-tohoku.jp/tomorrow/2012/12/459/
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4. 【編集後記】
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復興が進むにつれ、情報伝達は、今後ますます重要になってきます。被災地内においては、まちづくり計画進捗を住民と密に行う事が必要になってきます。
また依然として復興を推進していく人材の不足は深刻であり、被災地外の方のお力がまだまだ必要です。そういった情報も正確に伝え、被災地への関心を風化させない事も大切な復興支援となります。RCF復興支援チームでも情報発信に努めて参りたいと思います。
最後になりましたが、今年1年大変お世話になりました。来年も復興に向け皆様のお力添えを頂ければ幸いです。
2013年が穏やかな一年となる事をお祈りしています。
(文責:小林)
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発行:RCF復興支援チーム https://rcf311.com/
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発行人:藤沢 烈 編集:小林 辰洋
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