【活動報告】RCFから岩手県遠野市へ、地域活性化起業人を派遣しています

左から多田一彦遠野市長、佐々木真奈美産業企画課長、RCF新倉、鈴木惣喜副市長、新田眞一観光交流課長、阿部順郎産業部長

岩手県遠野市は、柳田國男『遠野物語』の舞台として知られ、河童や座敷わらしなど、身近な風俗の中に潜む民話が、いまも生活や文化、そして観光に息づいている「永遠の日本のふるさと」です。
近年では、ビールの原料「ホップ」の日本有数の産地であることから、ビールを軸とした観光まちづくりにも、行政、企業、地域が一体となって取り組んでいます。
RCFは、過去3年、遠野市の観光振興に取り組んできたご縁から、2023年4月より、シニアコーディネーター新倉綾子を、地域活性化起業人として遠野市に派遣しています。

遠野市におけるRCFのこれまでの取組
新型コロナにより観光産業が大きな打撃を受けた2020年度から、全体の課題把握のための調査を開始し、ワーケーションを題材として、実証・商品化事業を実施。「事業構築力」「コーディネート力」を強みとし、地域の主体を巻き込みながらプロジェクトマネジメントを推進してきました。

地域活性化起業人とは
「地域活性化起業人」制度とは、地方公共団体が、三大都市圏に所在する民間企業の社員等を一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を活かしながら地域独自の魅力や価値の向上等につながる業務に従事し、地域活性化を図る仕組みです。

出典：総務省ウェブサイト　https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/bunken_kaikaku/02gyosei08_03100070.html

地域活性化起業人としての今後の取組
遠野市では、地域の観光関連事業者などの意見を集約し、本年3月、「遠野市観光振興基本構想・基本計画」を策定しました。
今後の観光振興に向けて、戦略的・網羅的に計画を推進していくこととなっており、RCFでは、この計画の推進に向けた事業推進、また観光の担い手である（一社）遠野市観光協会の組織運営強化に関する支援業務などに取り組んでいきます。

具体的には、遠野の魅力を活かした観光サービスの提供（ソフトの強化）として、「簡易なガイドを行える観光ガイドDX化」や「教育旅行の誘致・受入の強化」などについて、具体的な事業を地域の関係者との協働により構築していきます。