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インターン卒業生
永山 彩海

【災害復興や地域活性に関わりたい】目的意識とプロジェクト推進力を学んで広がった将来の可能性

プロフィール
広島県出身。東京大学公共政策大学院に在学中。2019年12月にRCFにインターン入社。RCFでは、これまで代表室での諸業務ほか、遠野市観光振興調査、新型コロナウイルス対応 こども宅食緊急支援プロジェクト、政策勉強会「ライトアップ・フォーラム」の企画・運営などを担当。
◆RCFにインターンとして入社するまでのことを、教えてください。
もともと、大学のオーケストラでビオラを演奏していて、音楽を社会課題解決に活用したいと、エル・システマジャパンという団体の活動に参加していました。

月1回のペースで、福島県相馬市や岩手県大槌町、長野県駒ヶ根市などに行って、音楽のボランティアをしていたんです。その経緯で、災害復興に関心を持つようになりました。

そうしたなかで、大学3年生から就職活動を始めた当初も、災害復興に関わる仕事ができたら、と思っていたのですが、なかなかピンとくるところが見つからず・・・。

人材系の会社にも内定をいただいていたのですが、4年生の秋になって、やっぱり災害復興、地域活性化など、ダイレクトに社会課題解決ができる仕事に関わりたいと改めて思って。

結果、内定は辞退しました。その代わりに大学院で勉強するのか、より思いに沿う企業を探して就活しなおすのかで悩んだのですが、1年休学して、その間に現場を知りながら考えようと。

そうしていろいろ検索しているうちに、RCFを見つけたんです。
ー大学ではどんなことを学んでいるんですか?
学部のときは国際基督教大学(ICU)で、ジャンルにとらわれず色々勉強できる大学でした。

最終的にICUでは「地域住民主体で災害復興するには」というテーマで学士論文を書き、今も大学院では、災害復興や地域活性化について学んでいます。
◆インターンをしてみて、今どんなことを感じていますか?
難しいことも山ほどあるんですけど(笑)、面白いなと思うのは、今担当している政策勉強会「ライトアップ・フォーラム」の企画・運営です。

代表の直下でやらせていただいているんですが、ほぼ自分が手を動かしている状況なので、自分がやらないと止まってしまう。インターンではありますが、そういう、仕事に責任を持って自らやるということを感じながら仕事ができることに、非常にやりがいを感じています。

それから、代表のそばで仕事をしていて、「目的意識を持って仕事をする」ということを学びました。何のためにこの仕事をやっているか、目的に照らして自分がしていることは合っているか、もうちょっとできることはあるのか、等々。そういう意識を前より持つようになりました。

今まで経験したバイトとは、全く感覚が違いますね。
ーちなみに、今まで経験したバイトとは?
それまでは、コンサートホールのチケットもぎりとか、餃子をひたすら作るとか・・・・。

あとは、実はRCFの前には音楽事務所のようなところで事務系のインターンをしていたんですが、外との関わりが一切ない業務でした。組織のなかに深く入って責任感のある仕事をするのはRCFが初めてです。
ー「難しいことも山ほど」とのことですが、特にどんなことが難しいと思いますか?
コミュニケーション(社内・社外両方)ですね。

社内でいうと、自分のキャパシティを踏まえて「できる」「できない」をちゃんと伝えないといけないなと感じます。チームで仕事をするなかで、できないのに「できる」と言ってしまうと、業務が回らなくなると迷惑をかけてしまうので・・・。

社外でいうと、相手先にあわせた微妙なニュアンスの使い分けですね。RCFはいろんなセクターの方々と関わるので、それぞれコミュニケーションの仕方が違うのだなと学びました。

たとえば地域密着で活動されている地域団体の方とだと、堅いビジネスメールで心理的に距離があるやりとりをしてしまうと、困ったときに相談してもらえるような関係性が作れない。

いろんな方々と関わるRCFのような組織だと、相手にあわせたコミュニケーションの仕方は特に大事だと思うのですが、自分はまだまだだな、と感じています。
ーインターンをやっていて良かったな、と思うことはありますか?
先ほど述べた、目的意識を持って仕事をすることが学べたことに加え、プロジェクトマネジメントのスキルを学べたことです。この2つは、あらゆることに役に立つことだと思っているので、その基礎を身につけられたのはとても良かったですね。

それから、RCF社内には様々なバックグラウンドの方がいるので、そういう方とコミュニケーションがとれるのは非常にありがたく、良い経験になっています。たとえば公共セクターで働いて転職した方や、民間でバリバリコンサルをやっていた方など。

それぞれ、色んな考えを持っていらっしゃるので、今後のキャリアを考える上でも参考になっています。
◆残りのインターン期間中、どんなことに挑戦していきたいですか?
1つは、RCFで働くなかで課題に感じている「コミュニケーション力」を磨くことです。

社内外問わず、誰かと一緒に働く上で、プロジェクトを円滑に進めるために、上手にコミュニケーションできる人になりたいです。

それから、ダイレクトに被災地と関わる仕事を増やしたいです。災害を受けた地域の復興の手助けや、あるいは被災地でなくても、地方で何らかの課題を抱えて立ち行かなくなっているところの、良さを引き出す仕事ができたらいいなと思っています。


卒業は2023年3月の予定なのですが、できたらそれまでインターンは続けたいですね。
◆RCFで得たものは、将来に活かせそうですか?どんなキャリアを歩みたいですか?
今、まさに就活をしなければいけない時期なんですよね・・・!

現在担当している「ライトアップ・フォーラム」は、世の中に光の当てられていない課題に焦点を当てて議論していこう、という理念で実施しているのですが、様々な政策課題を調べていくうちに、すごく大きな課題でも、まだまだ世の中に知られていない課題ってたくさんあるんだなと改めて感じたんです。

RCFの仕事は、問題の「社会化」「事業化」「制度化」の3つのステップに関わる仕事ですが、そういった「ライトアップ・フォーラム」を通じての気づきから、「社会化」にもより関わりたいなと思うようになりました。たとえば、新聞社とか。

そういった、いわば広く課題を吸い上げるアジェンダ設定的な仕事か、あるいは自ら手を動かして、特定の地域や課題の力になる仕事か。RCF入社当初は後者に強く興味を持っていましたが、RCFでの業務を通じて、色んなフェーズの仕事の価値を改めて知ることができました。どちらが自分にとって良いのか、悩ましいところです。
◆RCFへのインターン応募を検討される方に向けて。どんな人がRCFでインターンをするのに向いていると思いますか?
疑問に思ったことを言語化して発信できる人。これが一番だと最近思っていますね。

「ん?」と思った疑問を放っておかないで、自分のなかで分解して言語化して伝えられる人は強いなと。チームで仕事をする上でも、それは重要だと思います。
ーインターンとして働く上で大切だと思うことは何ですか?
指示待ちではなく、どんどん自分から提案して手を動かすといった、自ら仕事を推進していく意識ですね。

私はやりながら身につけたので、今それができるか分からなくても、そういう仕事の姿勢を身につけたい人には、RCFのインターンをお勧めしたいです。