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卒業生
中尾 晋

【社会課題を解決する担い手を増やしたい】「三方よし」「四方よし」が叶うことがこの仕事の素晴らしさ

プロフィール
滋賀県出身。水産専門商社を経て2017年末にRCF入社。経済産業省「未来の教室」実証事業、復興庁クラウドファンディング支援事業、休眠預金等活用事業などを担当。本業の傍ら、全日本サーモン協会会長・サーモン中尾としてTBS「マツコの知らない世界」、NHK「あさイチ」などに出演。
◆RCFに入社するまでのことを、教えてください。
前職は大手水産商社にいて、チリと日本を行ったり来たりしていました。チリではサーモンの加工指導、日本ではサーモンの輸入販売(ノルウェー、アラスカ、カナダなど)です。三年くらい経験したあとに、RCFに入社しました。
ーそもそも、なぜ水産業を目指そうと?
海と魚屋への憧れですかね・・・。

出身が、滋賀県なので。ずっと小さいときから川と琵琶湖で遊んでたんですよ。
小6のときに、自転車で福井まで海を見にいったことがあって、「海すげーな!」と。

水産業への憧れは、それからですね。

あと、近所の大型スーパーの魚屋が面白かったんです。大きい水槽に魚がいて。お店の方と仲良くなって、いろいろ話を聴いたり、バックヤードを見せてもらったりしていました。
ー滋賀から福井の海岸まで、子供の足で・・・!大物ぶりが伺えます。どうやってRCFのことを知ったんですか?
前職を退職後、水産業界について考察したブログ記事を書いていて・・・、実はそれが、NewsPicksでバズっちゃったんですよ。

それを見た企業から3社くらいオファーがあったんですが、その1つがRCFだったんです。
ーなんともユニークな経緯ですね!なぜRCFを選んだんですか?
他のオファーはベンチャーだったんですが、水産系で、前職と仕事内容があまり変わらなかったんです。

水産業には関わり続けたかったけど、新しいことに挑戦できて、自分でプロジェクトマネジメントができる仕事がいいなと思っていました。

それで、RCFの仕事を聞いて「面白そうだな」と思い、飛び込みました。
◆入社して、今どんなことを感じていますか?
入社して最初の年は、それまでの専門分野(水産業)を生かして、「Ocean Academy」という企画を立案し、実施させていただきました。

これは都市部の社会人を対象に、水産業の課題解決に取り組んでもらうことで人材育成を図るものです。

経済産業省の「未来の教室」実証事業に採択されたプロジェクトで、自ら課題を見つけて解決する実践力を養うプログラムでした。
ー社会課題解決の担い手を増やす、ということですね。
そうですね。

今担当している事業は、休眠預金を活用し、スポーツクラブ(Jリーグ、Bリーグなど)と連携して課題解決を図る事業で、水産業とは関係ないのですが、その点では共通しています。

全国各地のスポーツクラブには、それぞれスポンサーなど広いネットワークや発信力がある。そういった方々が社会課題解決の一翼を担うことが、とても大きな可能性があるのではないかという代表藤沢の声からはじまり、チームの一員として、立ち上げから関わらせてもらっています。

もともと、水産業以外にあまり興味がなかった僕も、入社して様々な社会課題を知り、たくさんの気づきがありました。

同じように、まだ社会課題の存在に気づいていない方がそれに気づき、課題解決のプレイヤーが増えるという流れができるのは、すごくいいことだなと思っています。
ー中尾さん自身の、特に大きな気づきはなんですか?
前職は自社の利益を追求する営利企業なので、できるだけ安く買って、できるだけ高く売る仕事なんです。そこでは自社の利益は求めるけど、他の利益は一切求めていないんですよね。その「努力」の過程で、僕にとって誠実ではないと感じる行為も、当たり前にありました。

RCFの仕事はそうではない。

現地の事業者にも、発注している行政にもメリットを感じてもらいながら、RCFも利益を出す。自社が儲かると同時に、他社にも利益があるんです。
ーまさに中尾さんの出身地、滋賀の近江商人の経営哲学「三方よし」に通じますね〜。
こういう働き方っていいな、と純粋に思いました。
社会起点でちゃんと考えられるこの働き方が、とても清々しいと感じます。
ー他の担当業務も含めて、どういったところで面白さややりがいを感じますか?
「面白さ」って、実はよくわからないんですよ。

でも、関わる社外の関係者の団体や組織が、その事業を通じて新たな成果やノウハウを得たり、新事業につながったりと、成長しているのを目の当たりにすると、やりがいを感じますね。

前職の環境では、お客さんの成長は考えない。むしろ極端な言い方をすれば、「バカなほうがいい」という考え方が構造上ありましたから・・・。
ー逆に、どんなところに難しさを感じますか?
知らないことが多いことですね。

でも、それを社内ですべてノウハウ含めて教えてもらえるわけでもない。

前職であれば、だいたい「困ったときはこうしろ」というのがあって、上司や同僚に聞けば教えてもらえましたが、RCFでは考え方だけを聞いて、自分で考えて答えを出さないといけない。

それが難しくもあるし、いいところでもあります。
◆働きやすさはどうですか?
働きやすいと思いますよ。

僕のように異色の経歴で、RCF以外で色々やっていても尊重してもらっているな、と感じますし。

お互いがそれぞれの興味や活動を尊重してて、自由な組織だな、と思います。
◆RCFで、あるいは個人で、どんなことをやっていきたいですか?
一次産業が、僕の最大の関心領域なんです。

だから、RCFでは、水産業に携わってきた自分の専門分野を生かして、一次産業関連のプロジェクト、あるいはプロジェクトのなかで一次産業に関わることができたらと思っています。
ー個人でもサーモンに関する活動を続けて、全日本サーモン協会(http://salmon-association.com/)を立ち上げていますよね。
そうですね、全日本サーモン協会は3年前から名乗って活動していたんですが、まもなく社団法人にする予定です。

コロナの前までは1〜2ヶ月に1度は必ずイベントをしていて、サーモン解体ショーを広めるためのクラファン(https://camp-fire.jp/projects/view/173184)もやっていたんです。

今はコロナ禍で、色々予定がなくなってしまったり、新たな仕掛けもしづらくなっているんですが、今後やりたいことはたくさんあります。

サーモングランプリとか、商品開発とか・・・。国内のご当地サーモンだけでも、100種類以上あるんですよ!

協会をできるだけ大きくして、いいサーモンが手に入ったらRCF用に回しますよ(笑)。
◆RCFへの応募を検討される方に向けて。中尾さんは、どんな方と一緒に働きたいですか?
スキルがなくてもパッションがある人。
社会の課題を解決して、一歩でも前進させたいと思っている人に来ていただきたいですね。


自分もスキルは一切なかったけど、たとえ専門的なアドバイスができなくても、一緒に伴走する姿勢のほうが相手にとって重要だった、という場面を何度も経験してきました。

スキルはパッションで補えますし、スキルよりパッションが重要なことが結構あるのがこの仕事かなと思っています。

自分でスキルや経験足りない・・・と自分では思っている方も、社会をよくしたいという思いがあれば、ぜひ応募してみてください!