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兼業官僚がインタビュー ~ メンバー編~「RCFと魚?!」

兼業官僚がインタビュー第2弾。RCFの強みはたくさんありますが、その一つは多様なメンバーがいることです。今回は前回と趣向を変えて、RCFの中でも異彩を放つメンバーにフォーカスを当ててみたいと思います。今回のお題は、「RCFと魚?!」です。
皆さん、魚の中では、どの魚が好きですか?私は、今がちょうど旬な、ふわっふわっとろっとろっの穴子です。仙台に出張した時も、事前サーチした名店の穴子寿司を食べて満足満足。という話はさておき、今回インタビューさせていただいたのは、RCF入社2年目のサーモン中尾さんです。サーモン命な中尾さんは、一昨年水産専門商社を辞めて、RCFに入社し、水産関連プロジェクト「Ocean Academy」を企画しました。では、早速Ocean Academy の内容も含め、サーモン中尾さんに色々聞いてみましょう。

Ocean Academy とは?

ーー 日本はかつて漁業生産量が世界第1位でしたが、ここ30年で約3分の1に減少し、水産業は今一つ元気がありません。日本の水産業の抱える課題についてどうお考えですか。

課題は、資源管理、後継者不足、国内のマーケットの縮小、ブランディング、販路開拓など色々あります。これらの社会課題の中には、もちろん難解なものもありますが、漁業関係者が初めて取り組むケースにおける商品のブランディング、顧客管理の方法など、すでに企業で経験のある人材が解決していける課題もあります。このような課題を、都市部の企業に勤めており、かつ勤め先を超えてチャレンジの機会を求めている人材が現地に行き、課題を設定する。その解決策を考えるのがOcean Academyです。

ーー 中尾さんが手がけられたOcean Academyは、経済産業省の「未来の教室」実証事業に採択されていますね。事業の概要をもう少し教えてください。

私が手を挙げた経済産業省の「未来の教室」は、「課題先進国」である日本において必要とされる人材、すなわち、課題の本質を見極め、様々な分野の個人・組織の力を集めて試行錯誤を繰り返し、自ら状況を変化させるような人材である「チェンジメーカー」を育成する事業です。この事業は、対象が、学生向け、社会人向けなど色々あるのですが、Ocean Academyは、社会人対象の「現実の社会課題」を題材とした、リカレント教育プログラムの一つとして位置づけられています。

このOcean Academyは水産業をテーマに、都市部の社会人を対象にした、インプットとアウトプットの場を兼備した実践力育成・強化プログラムです。具体的には、宮城県石巻市の魚市場や水産事業者を巡る課題発見ツアーを実施し、参加者コミュニティを育みながら、各々が発見した課題をプロジェクト化することで、最終的な課題解決を目指します。これら一連のプロセスによりチェンジメーカーを育成していきます。

大規模な組織の中にいると、若手が自分で提案した新しい事業を実現する機会を与えられることは稀です。私が水産商社にいた時は、魚を売るパックに貼る販促シール一つをとっても、提案を認めてもらうことはなかなかできませんでした。まだ10年早いと。やりたいことがあってもできない、もっとチャレンジをしたい、そんな人材に活躍の場を提供するのがOcean Academyです。

※Ocean Academy事業概要図

ーー Ocean Academyの事業を企画する中で何が大変でしたか。

一番苦労したのは、社会課題の現場となり、かつ参加者の受け入れ先となる宮城県石巻市の水産事業者を選ぶところです。いくつか候補に挙がった事業者に何度か訪問させていただき、今回は、湊水産株式会社、山徳平塚水産株式会社、株式会社ヤマナカの3社にご協力いただきました。皆さん、水産業の未来を一生懸命考えていたり、東日本大震災の被害を大きく受けた石巻港を、もっと盛り上げようという熱い想いがあったりするのです。人としての魅力がある方々でした。そのような方々と一緒に事業をできたことが、成功の大きな一因となっていると思います。例えば、湊水産の木村社長は、人を大切にしていて、採算のことは考えず、水産会社としては宮城県初の事業所内保育をつくってしまうような方です。そのような方々が課題を抱えていると、どうにかしたいとコミットしたくなりますよね。だから、参加者も真剣でした。今回協力いただいた事業者に勤めたいと言っている参加者の方もいるほどです。

ーー Ocean Academyの事業は昨年度で終了しましたが、この成果はどのようなものがあるのでしょうか。

参加者は9つのチームに分かれ、それぞれ事業者の課題を解決するためのアイデアを提案を出してもらったのですが、そのいくつかは実際、事業化されています。例えば、「石巻たらこ」のブランディングをしたチームは、「らでぃっしゅぼーや」でのネット販売を実現し、この6月から販売が開始されました。都会でチャレンジを求めている人材にとって、このように自分の能力を活かせる場があることは貴重です。自分で課題を見つけて、自分で解決する力が実践で身に付く場であるOcean Academyは、水産現場を食料生産の場としてだけではなく、「社会課題の現場」、そしてそれを活かした「教育の場」として機能させただけではなく、その人材を活かして地域事業者側の課題も解決するという好事例になったのではないかと思います。

 

水産商社からRCFに転職したのはなぜ?

ーー では、次に、サーモン中尾さんご本人について質問していこうと思います。まず、水産商社からなぜ、RCFに転職されたのですか。

先ほども話しましたが、水産商社では、自分の提案を実行に移すのが難しかったからです。RCFには、水産に関連する事業をしたいということを伝えた上で入社しました。元々RCFに水産関連のプロジェクトはなく、経済産業省の「未来の教室」にOcean Academyが採択されなければ水産の事業はできなかったので、自分がやりたいテーマをできるかは自分次第なのですが、その想いを受け入れ、チャレンジさせてくれる場がここRCFにはあると思います。

 

水産業にはロマンがある

―― サーモン中尾さんは、全日本サーモン協会会長でもいらっしゃいますが、「魚」に興味を持ったきっかけは何ですか。

きっかけは近所にあった、平和堂というスーパーの魚屋の水槽がおもしろかったことです。色々な魚が泳いでいるんですよ。見ているだけでも楽しかったです。うなぎを水槽に入れたらいいんじゃないの、と私が言うと、次の日には仕入れてくれたりして。また、魚をさばく様子もよく見ていました。鍛錬された方の魚をさばく動作はきれいなんですよ。一種のエンターテイメントです。幼少時は、自分で魚を捕る網をミカンの網で作って魚を捕っていました。小学校のときの夢は魚屋で、高校2年まで漁師になりたいと思っていました。大学を卒業した後の就職先は水産商社。水産業にはロマンしかないんです!(笑)。

―― では、その魚の中でも、サーモンとの出会いはいつだったのでしょうか。

水産商社で最初はマグロの担当だったのですが、次にサーモンの担当をしてほしいという話がきまして、それがきっかけです。マグロのことを知っていたからこそ、サーモンの素晴らしさが分かるのです。マグロは10kgの餌で1kgしか大きくならないのですが、サーモンは1.4kgの餌で1kg大きくなります。餌も、マグロは魚しか食べないのですが、サーモンは鳥の羽や大豆の絞り粕でも食べるのです。このポテンシャルすごくないですか?

 

サーモン中尾さんの今後の取組

―― 今後、サーモン中尾さんは、どのような事業に取り組まれたいと考えているのでしょうか。

RCFとしては、今年度は、復興庁事業の、被災事業者の資金調達手段の多様化を目的としたクラウドファンディング(CF)に取り組む予定です。資金調達の新たなスキームを水産業の発展にも結びつけていきたいですね。

あとは、平和堂の水槽の話をしましたが、水産業を「エンターテイメント」の切り口から盛り上げていきたいと思っています。全日本サーモン協会としての活動となりますが、今も取り組んでいる、ダイナミックなサーモンの解体ショーのイベントだったり、幅広い世代、特に若い世代にも興味をもってもらえるような、おもしろいブログを書いて発信したりしていきたいと思っています。解体ショーはインスタ映えするので、女子高校生にも人気なんです。クラウドファンディングだけでは、元々興味がある人しか資金提供してくれず、拡散力があまりないので、全日本サーモン協会の活動として、エンタメの領域から普及活動をしていこうと思っています。

RCFとしては国の事業として携わることにより広範な水産関連の地域事業者を支援し、プライベートでは自由度がある協会として携わることができます。このように関心のある社会課題に対し、公私の両輪からそれぞれの特徴を活かして携わるというのは今後も継続し、拡大していきたいですね。

 

インタビュアーから最後に一言

話を聞いていて、RCFが魅力的だと思ったのは、サーモン中尾さんがやりがいを感じているテーマの事業を企画することを受け入れる、他の組織より自由度の高い環境です。自分が成し遂げたいことが明確な方、そして、サーモン中尾さんのように、公私の両輪で社会課題の解決をしたい方、是非、その熱い想いを持って、RCFの門を叩いてみませんか。

(参考)

<<RCFより>>
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