メンバー
北本 美紀
RCFが取り組む社会課題解決を「みんなのバックオフィス」として支えたい。
- プロフィール
宮崎県出身。約14年の経理経験や販売、決算業務支援などを経て、復興や地域づくりを支えるため、経理担当として2016年にRCF参画。最近の趣味は読書。「おすすめは『十二人の死にたい子どもたち』(著・冲方丁)。子供たちが誰も死ななくて良かった」(本記事は2017年4月掲載日時点での情報です) - 経理の枠にとらわれず、もっと多様な仕事や経験をしてみたい。ちょっと最近経理に専念しすぎちゃっているかな(笑)
- 高校まで宮崎で育ち、就職では「東京に出たい」一心で求人を探しました。商業高校でしたので、経理で仕事を探したのですがなかなか見つからず、販売職として東日本キヨスク(現:株式会社JR東日本リテールネット)に入社したんですね。
ですから東京での最初の仕事は、駅の売店のキヨスク販売員でした。担当は総武線沿線。ベテランになれば特定の駅を担当することもあるのですが、私は千駄ヶ谷から御茶ノ水までの間を、行ったり来たり。最初の頃はトイレ休憩の交代要員で沿線全ての売店を回ったりとか、なかなかきつかったですね。
それ以降は、ずっと経理です。キヨスクの次、初めて経理の仕事をした職場では、上場準備に関わったりもしました。今思えば、その仕事がこれまでで一番面白かったかもしれませんね。
RCFの直前は経理から少し離れて、決算業務を請け負う会社だったのですが、やっぱり経理やりたいなと思って経理の職を探していて、RCFに出会いました。
当時の求人内容はバックオフィスのマネジメント。応募動機のひとつはキャリアアップですが、「RCFが地域と繋がる仕事をしている」というのも魅力のひとつでした。自分は地方出身で、毎年必ず1回は帰省するんですけれど、帰るたびに廃れていくふるさとの姿に、心を痛めているひとりです。だから、東京から地域に関わりたいという願いも込めて応募しました。
マネジメントは経験者優遇でしたので、結局経理専任として入社が決まったものの、実際には経理以外にもITなど、多様なバックオフィスの仕事を担当しています(笑)。
RCFに限らず、中小企業では経理が経理「だけ」に専念することは少ないので、そういうものだと思っているところがあります。そういう意味では、逆に今は経理に専念しすぎちゃっているなあ、という反省がありますね(苦笑)。
事業規模からいって、本来であればそこまで経理的に難易度が高い内容ではないし、一般社団法人ですから、決算資料等の業務量も比較的少ないはずなので、正直「余裕」と思っていたんですけれど、意外といろいろありまして・・・(笑)。
経理以外の仕事のウェートを増やしていくことが、これからの自分の課題ですね。 - RCFのスタッフを『後ろ』からいつも見つめている。スピードを武器に、寄り添う
- RCFは外出や出張が非常に多い職場ですが、私自身は内勤で時間もありますから、バックオフィスの立場から、スタッフをじっくり見つめるようにしています。必ず、一人ひとり。この人はこういうときにこういう対応をするんだーーー、とか、すごくよく見ていますよ(笑)。もし、自分がその方の立場に置かれたら、自分だったらどうするかな、とか、こうすればいいのにな、とかよく考えたりします。中には、とても多岐に渡る仕事や行動をしているように見えて、実はそれらが全て仕事につながっているような人もいて凄いなあと思ったり。また、実際の仕事ぶりはみていないのですが、地域や同僚、とくに拠点勤務のスタッフに対して誠実に「ちゃんと見てるよ」「忘れていないよ」という姿勢をみせてくれるスタッフがいるのは、本当に嬉しいですね。
私が考えるRCFの仕事は「現場に寄り添う」こと。地域の担い手や、それを支える裏方となるスタッフに対して、仲間として「あなたをちゃんと見てるよ」と伝えることは「現場に寄り添う」そのもの。それができる人が、一流のコーディネーターなのではないでしょうか。 - ***
わたしはバックオフィスですから、私にとっての現場は「RCFの社内」。私自身も、現場にしっかり寄り添う仕事を続けていきたいと思っています。
具体的には、なるべくリクエストには柔軟に応えること、それを「スピーディ」に返すことを大切にしています。小規模の会社ですし、スタッフ全員中途採用ですから、いろんな前歴、いろんな常識・仕事観の人達が集まっていて、いろんなこと言われますよね、毎日(笑)。
特に多い要望は「急いで」かな。資料作成や、振り込み依頼など「急いで」要望はとても多い。もちろん、仕事ですから誠実に応えるのは当然だし、これまでも誠心誠意応えてきたつもり。ただ、よく確認すると「クライアントがこう言っているから」という理由が多いのは気になりますね。特に年度末は目立ちました。
そういう要望が重なると、本当に交渉の余地はまったく無いのか、先方の言い分を鵜呑みにして打ち返さずにしていないか、そういう疑問が正直、生じることもあります。お客様は神様ではありません。そういった交渉力を含めたマネジメント強化が、RCFの今後の経営力を高める鍵だと思います。 - “人生も仕事も『与える』だけでは駄目、『与えられる』だけでも駄目”
- 以前の職場の上司から「人生も仕事も『与える』だけでは駄目、『与えられる』だけでも駄目」と言われたことがあるんです。
「北本さんはどちらかといえば、仕事においては与える側のほうがとても多いよね」と。一生懸命役割をこなすのはたしかに大切だし、リクエストにどんどんスピーディに応える、という姿勢も否定はしない。
けれど、それはいわば「与える」ことだけ。例えば「交渉」してみたのか、と。「急いで」といわれて「はいわかりました」ではなく「これは本当に急がなきゃだめなんですか?」「ここくらいまでにできないの?」など、あなたも疑問をいくつも持って、交渉すべきところはしないといけない。・・・と、ガツンと言われまして、今でもとても大切にしている言葉です。
それ以来、なるべく気をつけてはいるんですけれど、やっぱりどうしても「与える」側のほうがまだ大きくなりがちですね。私、3人姉妹の長女で、お姉ちゃんとして育てられたからか、どうしても「与える」側になりがちな性分なんですが、実際のところは、もっと「与えられたい」んですけどね(笑)。
バックオフィスはRCFみんなのためのコーディネートをするチーム。
私は経理ですから、お金の管理が役割ですが、RCFのいろんな社会課題解決のために、いろんなものや知識、リソースを調達しながら進めていき、ゴールに向かって後ろから進めていく「みんなのバックオフィス」として、しっかり信頼を得られるように。
与えつつ、時には与えられつつ、これからも役割を果たしていきたいですね。