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メンバー
新倉 綾子

【それぞれの地域の良さが発揮される社会をつくりたい】変化に柔軟に対応できる組織だからこそ多くの可能性がある

プロフィール
東京都出身。大学・大学院では公共経済のゼミに所属し、地域振興・地方創生分野に関心を持つ。自治体職員を経て2019年9月にRCF入社。台風災害における復興支援団体サポートプログラム ー休眠預金等活用事業ー、こども宅食、岩手県遠野市での観光振興調査などを担当している。
◆RCFに入社するまでのことを、教えてください。
前職は自治体職員です。大きく分けて食品流通を担う卸売市場部門と、病院経営部門に携わり、企画・財務・経営関係の業務を行うことが多かったです。

でも、行政なので2〜3年おきに部署異動していましたね。それぞれが得難い経験でしたが、どうしても短期間なので自分が望む分野を掘り下げることはできません。与えられる仕事をこなすのではなく、今後のキャリアは自分で切り拓きたいと考え、転職を決意しました。
ーどのようにしてRCFと出会ったんですか?
いろいろ探しているうちに、“たまたま”転職サイトのポップアップで出てきたんです、RCFのページが(笑)。それまでRCFのことは知らなかったんですが、思わぬ出会いでした。

もともと地域振興をやりたかったので、民間の立場で、行政と連携してそれができることに新しさを感じたんです。政策提言などの制度設計に積極的なこと、先進的な働き方ができることにも魅力を感じました。
ー説明会に参加せずに、いきなり応募したそうですね。
今考えると、背筋が寒くなるような行動ですよね(笑)。なんてことをしたんだろうと。
でも、面接でRCFの方に初めてお会いしてお話しするなかで、ここならやっていけそう、と思ったんです。
◆入社して、今どんなことを感じていますか?
小さい組織で、動きがすごく速いというのが前職とは全く異なりますね。最初はついていくのに精一杯でしたけど、変化にきめ細かく対応している団体だからこそ、こうして時代の変化のなかで生き残ってこれたんだな、ということを感じました。

行政は、性格上、計画を最初に立てたら、その計画に忠実に粛々と業務を遂行していく組織なんですが、RCFに入って大きく違ったのは、背景や状況が変わればやることは変えていい、むしろ変えるべき、というスタンス。今必要なことを柔軟に組み立てていくということを、常に求められています。

でも、求められている事業を手探りで作って、いろんな人を巻き込んでいくことについては前職と重なる部分もあったので、入社しても全然違和感はなかったですね。むしろそれが洗練された形で、そしてより早くアウトプットを求められる、という感覚です。
ー仕事をする上で、どんなことにやりがいを感じますか?
現場に近く、かつ、社会課題により困っている人に自分の仕事が直接支えになることが実感できるところですね。民間組織だからこそ、「広く平等に」ではなく、個別の人・団体に対しての深いサポートをすることができます。

たとえば休眠預金等活用事業では、2019年秋の台風で水害に遭われた地域の復興を担う非営利団体を対象に、助成金を交付し、その団体への伴走支援をしています。助成金を出して終わりではなく、しっかり成果が可視化できるよう、私たちも一緒になって取り組みます。そのため、団体の具体的な活動内容や、地域の方々がどのように喜んで助かっているか、ということを間近で見ることができるんです。
ー逆に、難しさを感じることはありますか?
ほぼ全ての業務が「コーディネート」業務なので、基本、相手があっての仕事です。多様な関係者に気持ちよく協力してもらえるように配慮するのが、醍醐味のひとつですが、一方ではそこに難しさもありますね。

代表の藤沢がよく言うことなんですが、「決して上から目線であってはいけない」「現場が一番大事なんだ」と。たとえば先ほど述べた休眠預金等活用事業であれば、復興支援団体に「お金を出してあげる」のではなく、「自分たちにはできないからやっていただく、それを支える」ということです。

どうやったらその当事者の団体がうまくやりたいことを進められるかについて、こういう考え方もありますよ、こういう風に組み上げたらどうですか、と相手方のイニシアチブになるように「支える(=コーディネートする)」というのが、チャレンジングだなと。
◆働きやすさはどうですか?
小学生の子どもがいるのですが、新型コロナ以前から、子育て理由での在宅勤務は認めてもらっていました。子どもの体調不良時の柔軟な対応や、コロナ後の一斉休校に伴う特別休暇などもあり、支えられていると感じますね。

ただRCFの場合、育児の有無に関わらず、限られた時間のなかで成果を出すというのを皆がそれぞれ目指すという志向が強いので、「子育て支援制度の充実」という次元を超越しているとも言えるかもしれません。
ー新型コロナ以降は、在宅勤務が本格化しましたね。
最初の緊急事態宣言よりも約1か月早く在宅勤務に移行していたんですよね。その後も感染の拡大・縮小に応じて、オンライン・オフラインの配分を会社として柔軟に切り替えていますし。組織の意思決定やその程度が思い切りよく、そしてスピーディーです。

社員の健康を守ることを大事にしながら、リモートでも仕事の質を下げずに事業を推進し、さらに社会に貢献しようとする姿勢は、RCFならではでしょう。

それまでもペーパーレスや遠方とのオンライン打合せが当たり前だったので、何の問題もなくリモート業務に移行したんですが、やっぱりコミュニケーションが取りにくいという課題はありました。そこで、感染拡大が緩まったタイミングで社内合宿を実施するなどの対策もいろいろ会社としてやっていて。あのときちゃんとメンバー間の意思疎通を深めておいてよかったなと思います。
◆RCFで、あるいは個人で、どんなことをやっていきたいですか?
地域の資源を最大限活用して、その地域を盛り立てていく仕事。特に私は行政出身なので、地方自治体が政策を推進する上での応援団でありたいなと思っています。

すでにRCFではいろんな分野でそれをやっているわけですが、今後ますます、地方自治体が自ら音頭を取って考えていく時代になると思います。地域がより活性化されるような形をつくる仕事を、引き続き自分のテーマにしていきたいなと思っています。
ーその先にあるのは、どんな世界観なんでしょう?
人でも、組織でも、地域でも、その個性が100%生かされている状態が理想だなと思うんです。得意な分野がこれで、これを伸ばすともっと人に喜んでもらえるとか、その人・組織・地域自体の価値が高まるとか。

大学時代に地方分権を学ぶなかで、分権化された地域がそれぞれの良さを発信することで、ある種競い合うような形で良さを出し合い、社会全体が良くなる、というビジョンを持ちました。それをもっと具体化したい、という想いです。
◆RCFへの応募を検討される方に向けて。新倉さんは、どんな方と一緒に働きたいですか?
変化を恐れず、手探りでものを作り上げることを面白いと感じる方。

RCFでは、見えないところから形あるものを生み出すことを面白いと思う方が集まっていると思いますし、そういう方に志向していただけるといいなと思っています。

新型コロナ禍で、社会情勢はますます不透明になっています。そんななかでやりたいことを追求しようとするのは、より一層、勇気と覚悟が必要になってしまうことでしょう。

一方で、だからこそチャンスだと思いますし、RCFは変化にきちんと応じて形を変えていける組織ですから、やれることは幅広くあると思います。ぜひ、このタイミングでも果敢にチャレンジできる方に来ていただけたらと思います。