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里親家庭の子どもの学びを支援する「PMJ フォスターファミリー奨学助成事業」

こんにちは、「PMJ フォスターファミリー奨学助成事業」担当の山本です。

 本事業は、関東甲信越及び静岡県の里親家庭に育った児童に奨学助成支援を行うため、2008年に設立された奨学助成事業です。RCFが事務局の移管を受けたのは2018年となり、設立当初からこれまで60名に対して奨学助成支援を行いました。
※PMJフォスターファミリー奨学助成のホームページはこちら

・里親家庭の背景

 厚生労働省が平成31年に実施した調査によると、里親家庭で育つ高校生の大学や専修学校等への進学率(45.7%)は、高校生全体の進学率(73.8%)と比較し非常に低い状態にあります。
 現在、里親家庭で子どもを養育できるのは18歳までとなり、18歳以降は里親が延長措置を申請することで、22歳まで子どもを養育できるようになりました。しかし、延長措置が出来ない里親家庭においては、高校卒業後の生計を子どもが自ら立てていく必要があり、進学を諦め就職する子どもが一般家庭より多いのが現状です。

・RCFが取り組む意義

 RCFでは、里親家庭で育つ子どもが、大学や専修学校等への進学に挑戦できる環境を整え、また進学後の安定した生活確保をすることに、奨学助成支援の事務局という立場から貢献しています。また、奨学助成支援を通じて見えてきた課題に対して「子ども」というテーマで課題解決に取り組んでいます。

・活動紹介

 今回ご紹介するのは、PMJフォスターファミリー奨学生の卒業を祝う「出立を祝う会」です。
 出立を祝う会では、今春大学や専修学校等を卒業し、社会人となった奨学生を祝うと共に、新規奨学生、既存奨学生、卒業生が自らの近況を発表することで、生活上の悩みや学生生活でチャレンジしたことを共有し、奨学生のコミュニティ形成や困りごとの解決に繋げています。
 毎年3月に開催していた出立を祝う会ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で、5月16日(土)にオンライン上で開催しました。当日は、総計29名(うち、新規奨学生4名、卒業生4名、既存学生9名、選考委員4名、厚生労働省の関係者2名、PMJ3名、事務局3名)の方に出席していただきました。そして新規奨学生、既存奨学生、卒業生に写真を交えながら近況報告をしてもらい、その後は選考委員など本事業に関わる方々から暖かいコメントをいただきました。
 終了後のアンケート調査では、参加者から「久しぶりに顔を合わせてみんなの状況を知ることができて良かった」や「学校生活で出会えない、話せない方々との交流の場は貴重な機会です」などの感想をいただきました。

・今後の活動

今年度も5名の新規奨学生の公募を進めていく予定です。奨学生交流会の開催や、先輩学生から後輩学生への情報提供の場を設けて、引き続き、里親家庭の子どもの進学に向け継続的に支援をしていきます。

奨学助成贈呈書・記念品

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