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卒業生
浦山 泰之

【企業が地域課題の解決に関われる社会を作りたい】幅広く色んな経験ができる環境だから、推進力が鍛えられる

プロフィール
大学で国際政治経済を学んだのち、企業のCSR支援、JICAの国際プロジェクト、スペインの家具会社の日本法人等を経て2016年夏にRCF入社。復興庁クラウドファンディング支援事業、中企庁クラファン、岩手県被災地コミュニティ支援コーディネート事業、いわて三陸 復興のかけ橋事業などを担当している。
◆RCFに入社するまでのことを、教えてください。
RCFは4社目なんです。

最初は、国連の課題解決に企業の力を、ということで、企業のCSRを主導する団体の事務局業務をしていました。その後、もう少しフィールドに出たいなということでペルーでのJICA関連の国際プロジェクトに半年に関わりました。

もともと大学でスペイン語を勉強して、スペイン留学もしていたので、現地の言葉(スペイン語)がわかるコーディネーターとして、福岡と東京とペルーを行ったり来たりしていましたね。

その後、ビジネスの世界も経験したいと思って、スペインに本社のある家具メーカーの日本事務所で働きました。上司はスペイン人、お客さんは日本人ということで、言語も文化も違う日本とスペインを相互の翻訳のような形でつないでいました。
ーどの職場でも、異なる背景を持つセクターや人々をつなぐ、コーディネーター的なお仕事が多かったんですね。RCFとは、どのようにして出会ったんですか?
ビジネスの世界を経て再度社会課題に触れる仕事がしたい・・・という思いはあったのですが、ひとまず転職サイトに履歴書を掲載していたところ、RCFから直接声がかかったという経緯です。

最初の職場で企業ボランティアを被災地(宮城県)に派遣する取組をしていて、また復興に関わりたいという気持ちもあったので、RCFの取組に興味を持ちました。
◆入社して、今どんなことを感じていますか?
今、4つのプロジェクトに関わっていますが、関わるステークホルダーがとにかく多様ですね。大きな企業さんだったり、地域の中小規模の事業者さんだったり、現地の社会福祉協議会だったり、支援団体だったり。

関わり方に多少の濃淡はありますが、割合深く関わることができていると思います。いろんな方にお世話になっているという感覚がありますね。
ーこれまでのお仕事もコーディネーター的な役割が多かったので、今までの経験もかなり活かせているのでは?
そうですね。各プロジェクトにちょっとずつ、全部活かせていると思います。

たとえば「いわて三陸 復興のかけ橋事業」は企業のCSR活動と被災地を結ぶという意味では、1社目の経験がダイレクトに活きていますね。

「岩手県被災地コミュニティ支援コーディネート事業」に関しては、2社目のペルーのプロジェクトで現地住民を対象としたワークショップやコミュニティづくりといった分野に携わったので、その経験が活きていると感じます。

また、短期で行う仕事だけでなく、粘り強い長期的な関係づくりが求められているのは、これまでの仕事でもRCFの仕事でも共通しています。

ー仕事をする上で、どんなことにやりがいを感じますか?
多様な方々と関わるなかで、感謝の言葉をいただいたり、いい形にプロジェクトが推進できたといった、「役に立てた」という実感を得たときです。

たとえば「復興庁クラウドファンディング支援事業」では、当事業をきっかけにクラウドファンディングに初挑戦する事業者向けの、クラウドファンディングに成功するための合宿を実施したのですが、参加した方々がその後クラウドファンディングに挑戦して、実際勝率が高く、「合宿のおかげだった」という声を聞けたのはとても嬉しかったです。
ー逆に、どんなところに難しさを感じますか?
守備範囲の広さが求められるところですね。経験のないことも含めて、どんな仕事が降ってくるか分からないんですよ。

先ほど述べたクラウドファンディング支援事業の合宿についても、私個人はクラウドファンディングも合宿も企画したことはなかったんです。ツールやプログラムなど、どのような内容なら1泊2日で成果が得られるか(=参加者をゼロの状態からクラウドファンディング成功に導けるか)という観点から「仮説」を立て、チームで話し合い、実行したものでした。

そのように、どの仕事でも、広い視点で考えながら、精度の高い仮説設計をする必要があります。その精度が低いと、やっぱりプロジェクトがうまく進まないんです。感度を高く持って、スピード感を持って動いていかないといけないのが、最初は大変でした。

かつ、設計するだけでなく、現地で責任を持ってコーディネートをして推進しなければならず、一方では自分たちがやりすぎずに、自分たちがいなくなっても現地で回るようにしないといけない。そこにも、もどかしさや難しさがありますね。
◆働きやすさはどうですか?
裁量が大きい環境や様々な人の間に立つポジションが合っている方には働きやすいのではと思います。

また、RCFはコロナ後のリモート勤務推進に伴い、シェアオフィスにオフィスを移したんですが、シェアオフィスという環境はRCF以外の色々な人もいるので楽しいですね。
◆RCFで、あるいは個人で、どんなことをやっていきたいですか?
RCFではプロジェクトベースで動いているので、プロジェクトのマネジメントスキルと、それに加えて物事を推進していく力は継続的に高めていきたいと思っています。

特定の分野だけでなく、他の分野や新しいプロジェクトが始まっても、どうすればスムーズに始められるか。それをもっと、自分のなかで形にしたいと思っています。
ー幅広い業務があるなかでも、特に興味のあるテーマはなんでしょうか?
「地域課題に企業を巻き込む」ということですね。

もともと、大学院でラテンアメリカの社会を研究しているなかでCSRを学び、企業の社会貢献的な動きに興味を持ちました。それが最初の職場にもつながったという経緯があります。

地域課題についてはその時々の環境などでも変わっていきますし、特定の地域課題に限りません。ただ、お金に限らない様々な企業のリソースをそれらの課題にどうつなげていくか、ということをこれからも考えていきたいと思っています。
◆RCFへの応募を検討される方に向けて。浦山さんは、どんな方と一緒に働きたいですか?
明るくて、自分の考えを持って提案してくれる人。

RCFは唯一無二な仕事が多くて、広くいろんな経験ができるところなので、受け身にならず、前向きに粘り強く取り組める人がいいですね。逆に若い人でも、自ら吸収していける人なら、この環境をきっと楽しめると思います。